第5期2004〜2008 (「九条の会」、晩年)



2004(平成16)年  85歳

2月自衛隊イラク入り 10月新潟中越地震 12月スマトラ沖地震・インド洋大津波


1月 「新春に平和を語る」(池澤夏樹と)(NHKラジオ)、東京経済大学「21世紀教養プログラム」の勉強会「教養とはなにか」,
2月7日講演「
イラク戦争と日本―私たちの希望はどこにあるのか―」(*)(岐阜)
4月17日から佛教大学客員教授として文学部大学院・文学研究科(京都)で日本文学研究を担当、月1回土曜日午後「仏教説話集」集中講義(06年3月まで)、「イラクの日本人人質事件の解決を望む」加藤氏ら131人が10日、武装勢力に人質3人の即時釈放を求め、日本政府に自衛隊撤退を迫る緊急声明、「巨匠」再見。
5月3日「加藤周一 講演と対話のつどい・鹿児島)(*)
6月対談「「日本 その心とかたち」をめぐって」(高畑勲と)(スタジオジブリ)、6月10日「九条の会」結成:加藤周一・大江健三郎、小田実、奥平康弘、井上ひさし、沢地久枝、鶴見俊輔、梅原猛、三木睦子の9人、ウィーンのラジオ局からインタヴューされる(半田侑子「加藤周一が語った日本」2023に翻訳を収録)、対談「漢字・漢語・漢詩」(一海知義と)(橋本関雪旧邸・白沙村荘・京都)
7月3日講演「日本文化とアジア 加藤周一氏、文化について大いに語る」(大阪商業大学)、7月24日「九条の会・発足記念講演会」(*)(東京・ホテルオークラ別館)で講演「改憲論をどう考えるか」(*)(*)
8月7日ETV特集「バチカンと現代社会」(西谷修と対談)(**
9月6日ー10日基調講演「文化の多様性対文化帝国主義」(国連大学グローバル・セミナー第20回湘南セッション・神奈川県葉山町)、
10月13日講演「吉田松陰と現代」(*)(萩)、14日「宗教をめぐる対話」(*)(談話)(萩)(のちに講演集4 語りおくこといくつか かもがわ出版)に収録)、15日「自由主義者 石橋湛山の思想と評論――その小日本主義をめぐって」(*)総括(*)(福岡ユネスコ協会 ),21日講演「私たちの希望はどこにあるのか いま憲法を考える」(福島)、23日講演「第2の戦前・今日」(和光大学総合文化研究所公開シンポジウム 「「戦前」としての今日―文化の混淆、融解、拒絶をめぐって」)(和光大学研究所年報「東西南北2006」(*)に収録)(のちに講演集5 戦後を語る かもがわ出版 2009)に収録)、チェーホフ「三人姉妹」(マールイ劇団)を見る。
11月3日「憲法九条を守ろう 県民のつどい」(病欠)(*)(名古屋)、12日「平和論再考」(*)(*)(大阪大学大学院特殊講義 )、21日「九条の会」仙台講演会、30日談話「いま世界で 戦争をさせない空気を」(*)
12月5日 BS/TBS時事放談「イラク自衛隊派遣〜ねじれる世界の中で〜」(後藤田正晴 / 加藤周一 /筑紫哲也)(*)(*)、5日講演「芸術にとって前衛とは」(**)(笠原芳光と対談)(芦屋)、10日講演「9条と私」(京都大学)、12日勉強会「戦争と平和 日本国憲法、イラク戦争を中心に」(神戸元町・私学会館)60人参加(******)



1月1日対談「日本の誇り 軍より京都」(*)(梅原猛と)(朝日新聞)、,『私たちの希望はどこにあるか---今、なすべきこと』(かもがわ出版 ブックレット)(*)(ビデオVHS128分),「〈夕陽妄語〉映画・時間について」(*)(*)(1・22)、
2月対談「再びのヨーロッパ」(池澤夏樹と)(*)(文学界 文芸春秋社)(のちに対話集5(かもがわ出版)に収録)、「「中島健蔵展」に寄せて」(誄(るい))(*)(日中文化交流689)、「〈夕陽妄語〉翻訳・風流・自然」(*)(2.12)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、対談「迷走する日本 知の巨人大いに語る」(寺島実郎と)(*)(軍縮問題資料280号)(のちに対話集5(かもがわ出版)に収録)、
堀田善衛「路上の人」(復刊)解説:「『路上の人』と堀田善衛」(*)(徳間書店)
3月「永井荷風―フランスを愛した自由人」(「近代日本と仏蘭西―10人のフランス体験」三浦信孝 編)(*)(大修館書店)、講演記録「文学の効用」(*)(藤女子大学キリスト教文化研究所・紀要第5号)、「〈夕陽妄語〉「オウム」と科学技術者」(*)(3.16)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)
4月対談「歴史の分岐点に立って」(姜尚中と)(*)(論座)(のちに対話集5(かもがわ出版)に収録)、寺島実郎「小さな花―SMAPと加藤周一 脳力のレッスン24」(*)(世界)」,「〈夕陽妄語〉『巨匠』再見―劇場の内外」(*)(4.15)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、
5月『夕陽妄語VII(あとがき)(朝日新聞社)、「「夕陽妄語」の余白に―偶然と必然」(*)(一冊の本:朝日新聞社)、「〈夕陽妄語〉応挙と白隠」(*)(5.18)、
6月「〈夕陽妄語〉また9条」(*)(6・17)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、「立原道造の故郷」(*) (立原道造記念館・館報第30号)(6.29))
7月座談会「詩の言葉、変遷する日本語」(谷川俊太郎、田原(ティアン・ユアン)と)(*)(すばる)のちに(対話集6(かもがわ出版)に収録)、「高原好日―20世紀の思い出から」(*)(信濃毎日新聞社)、「日本を問い続けて 加藤周一、ロナルド・ドーアの世界(*)」(対談「日本とは何か」:ロナルド・ドーアと)(加藤周一・ロナルド・ドーア監修、福岡ユネスコ協会編 )(岩波書店)、「〈夕陽妄語〉拷問の論理」(*)(7・15)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)
8月「堀辰雄の『強さ』」(堀辰雄生誕百年 特別企画展図録」()(堀辰雄文学記念館)、「第九条がなかったら何が起こるか考えよう」(*)(週刊金曜日No.520)、「〈夕陽妄語〉夏休み・二つの詩集」(*)(8・25)
9月
『日本文化のかくれた形』(共著)(新装版)(岩波現代文庫)「〈夕陽妄語〉アインシュタインの靴屋」(*)(9・22)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、「方舟」(昭和23年7月、9月・全2冊:日本近代文学館)、「〈推薦文〉中村稔 頌」(*)(青土社版『中村稔著作集』内容見本)
10月対談「憲法を体現して生きる―いまこそ、市民の力の爆発を」(*)(辛淑玉と)(別冊世界「もしも憲法9条が変えられてしまったら」)(のちに対話集5(かもがわ出版)に収録)、「まえがき『改憲は必要か』」(憲法再生フォーラム編)(岩波新書)(のちに自選集10に収録)、「〈夕陽妄語〉チェーホフの医者」(*)(10・19)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、「日本 その心とかたち」をめぐって(*)(*)(高畑勲、河邑厚徳、鈴木敏夫)(スタジオジブリ「熱風」10−11月号)(のちに対話集6(かもがわ出版)に収録)
11月「憲法九条、いまこそ旬」(九条の会)(岩波ブックレット),「〈夕陽妄語〉『ねじれ』現象について」(*)(11・16)、「Barbaras Kieselstein: Passacaglia fur Barbara」(Iudicium, Munchen、Nov 2004)(私家版)
12月「日本の誇り 軍より京都」(梅原猛対談)(*)(「憲法のいま@平和が生きるとき」小森陽一編:かもがわ出版)、「〈夕陽妄語〉日本2004年」(*)(12・20)


2005(平成17)年  86歳

1月 7日「映画「オランダの光」京都シネマにて上映に先立ち談話(*)(のちに講演集4 語りおくこといくつか かもがわ出版)に収録)、22日あいち9条の会結成集会(名古屋)で講演、1月23日NHKTVスペシャル「シリーズ憲法」第2部討論番組に出演(**)、 29日講演「九条・教育・基本法」()(教育基本法の改悪をとめよう!京都府民集会)、
2月18日講演 「軍事力で平和は守られるか」(神戸/兵庫県弁護士9条の会)、2月25日講演(小田 実・大江健三郎と)(「九条の会」をきく神奈川県民のつどい(*)、
3月20日第55回凡人会勉強会「戦争と知識人―大佛次郎の場合」(目黒区八雲住区センター、懇親会「吉華」にて)、27日NHKスペシャル「シリーズ明治・プロローグ 今、明治に何を学ぶか」に出演(P・ドラッカーとともに)(*)、3月29日〜4月1日北京へ、3月30日 清華大学(北京)講演「私の人生、文学の歩み」小森陽一・島村輝・王中忱・汪暉・格非・慮躍剛らと民間対談会、3月31日講演「東アジアにおける日本文化」(国際交流基金北京事務所)、インタヴュー「日本良心的抗争」(中国青年報)、
4月9日講演「九条と国際貢献」(*)川田龍平・質疑応答(*)(長野・信州自由学舎)(赤旗記事)(*)、 22日九条の会記者会見、23日記者会見記事(*)(赤旗)
5月ビデオ「9nine―憲法九条は訴える!」(*)(DVD・VHS()九条を守ろう!映像プロジェクト),「教育基本法の改悪をとめよう!5・7全国集会」(東京)でスピーチ、「了解日本、従閲読開始」(北京・新京報・朝刊)でインタヴュー「『九条の会』をきく神奈川県民のつどい〉()小田実と大江健三郎と。
5月29日〜6月15日カナダ、パリ、ヴィーンへ。5月30日カナダ講演「日本平和憲法9条の試練」()(「ヴァンクーヴァー九条の会」)、6月モントリオール、パリ、ヴィーン、シベリア経由で世界一周のあと帰国。
6月24日講演「9条と日・中・韓」(憲法改悪反対・九条を守る加藤周一講演会)(*)(京都・西陣織会館)(かもがわブックレット157)(のちに「講演集5 戦後を語る かもがわ出版」2009に収録)
7月日高六郎米寿記念パーティー(東京神田)、7月24日「私の戦後60年」(NHKラジオ深夜便)()、講演「私と憲法九条」(*)(九条の会・兵庫県医師の会)、31日パネル・ディスカッション「東アジア共同体―その意義と可能性」(神戸朝日病院主催)に出席、
8月3日講演「伝統と現代 日本のアニメーションを中心に」(三鷹の森ジブリ美術館・東京)、
9月2日 朝吹登水子逝去、
10月11日朝日カルチャーセンター「いま、なぜ戦後か」(*)(聞き手:成田龍一)、10月15日講演「欧米文化を考える 英国文学と私」(*(仏教大学英米学科設置30周年記念講演会
11月3日講演「いまこそ憲法!「戦後60年」に語る 憲法のつどい」(*)(広島)、「憲法守れ 被爆地・広島から 集いに650人、加藤周一氏講演」 (*) (赤旗11.4)、27日シンポジウム「自民党改憲案は日本をどこに導くか」(挨拶 加藤周一、報告 奥平康弘、山内敏弘)(東京)、11月30日講演「二つの学生時代〜戦争または平和とともに〜」(*)(早大大隈講堂)(*)(しんぶん赤旗 12.2)


1月談話「いま世界で 戦争をさせない空気を」(*)(婦人之友)、インタヴュー「日本は米国を怖がりすぎだ」(聞き手:上丸洋一)(*)(論座)、「〈夕陽妄語〉映画と空間」(*)(*)(1・24)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録),「加藤周一氏迎え1300人 九条・教育基本法」(*)(教育基本法の改悪をとめよう 京都府民集会)(赤旗1.30)
2月「教養の再生のために 危機の時代の想像力 」(加藤周一、ノーマ・フィールド、徐京植著)(影書房)「加藤周一対話集5 歴史の分岐点に立って」(かもがわ出版)(あとがき)「いま憲法を考える」(*)(かもがわブックレット ビデオVHS112分)、「〈夕陽妄語〉報道三題」(*)(2.22)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)
3月4日  『中学国語1』伝え合う言葉より「言葉とは何か」(*)、『中学国語2』「言葉の楽しみ」(*), 『中学国語3』「日本語の特徴」(*)(教育出版株式会社)(のちに自選集10に収録), 「〈夕陽妄語〉60年前の東京の夜」(*)(3・24)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)
4月「〈夕陽妄語〉四月の夢」(*)(4.20)、29日
「時間と空間」(*)(「エレ二の旅」テオ・アンゲロプロス監督作品・パンフレット・ シャンテレ(Chanter)(「夕陽妄語」2005.1.24)
5月 「NHKスペシャル明治T 変革を導いた人間力」(NHK出版), 5月「〈夕陽妄語〉『すれちがい』の果てに」(*)(5.23)
6月「〈夕陽妄語〉蕭白不思議の事」(*)(6.22)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)
7月決定版「日本その心とかたち」(スタジオジブリ編・発行)(徳間書店)(付・対談「日本 その心と形」をめぐって」(高畑勲と)(「あとがき、または二十一世紀に向かって」)(編集 田居因)、『日本その心とかたち」(DVD7巻セット)(ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント)(*)(付●「日本のアニメーション」(約105分)語り手:加藤周一/聞き手:高畑勲、●「日本の取るべき道は“座頭市”?!」(約150分)語り手:加藤周一/聞き手:河邑厚徳)、インタヴュー「加藤周一 特別インタヴュー」(第一部(*)・第二部(*):聞き手;彭佳紅、鈴木敏夫)、「耳に残る「ミルフィーユ」という加藤周一氏の声―インタビューを終えて」(彭佳紅)(*)(熱風7−8月号)(のちに対話集6(かもがわ出版)に収録)、「「江藤文夫年譜」に寄せて」(『江藤文夫を語る会』パンフレット)(「江藤文夫の仕事 1 1956-1965」(*)(影書房 2006.9.19)、「〈夕陽妄語〉『在日コリアン詩選集』読後」(*)(7.20)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)
8月対談「歴史に正対しなければ未来はない」(後藤田正晴と)(世界)、「〈夕陽妄語〉怪談・八月の「つくつく節」」(*)(8.23)、「いま、平和論を再考する」(『ラディカルに〈平和〉を問う』(小田実・木戸衛一編)(*)(法律文化社 8.25)、対談「教養の再生」(今道友信と)(「アスペン・フェロー」8月号)(日本アスペン協会)(のちに対話集6(かもがわ出版)に収録)、「加藤周一さんについて」()(鈴木敏夫)(朝日新聞 8.31)、「自由主義者 石橋湛山の思想と評論――その小日本主義をめぐって」(*)総括(*)(福岡ユネスコ協会 )
9月『吉田松陰と現代』(かもがわブックレット・かもがわ出版)『9条と日・中・韓』(かもがわ出版・かもがわブックレット)(VHS・DVD)「漢字・漢語・漢詩」(一海知義と/雑談・対談・歓談)(かもがわ出版)、10日「20世紀の自画像」(成田龍一編集)(ちくま新書・筑摩書房)(「あとがき―日中関係のことなど」)、「〈夕陽妄語〉選挙の後に」(*)(*)(9.21)、
10月「〈夕陽妄語〉廃墟から」(*)(10.24),安丸良夫「本と話題 加藤周一『日本その心とかたち』」(*)(赤旗10.16)
11月「再説九条」(「憲法九条、未来をひらく」)(岩波ブックレット)、鼎談「言葉との格闘―漱石の『明暗』について」(小森陽一・石原千秋)(*)(「漱石研究」18号・終刊号・翰林書房)(のちに対話集6(かもがわ出版)に収録)、『憲法と平和と私 21人の発言』より「自衛でも国連委託でもない不法なイラク戦争」()(11.20)、「〈夕陽妄語〉『孫子』再訪」(*)(11.22)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、26DVD『エレニの旅』(*)テオ・アンゲロプロス監督・脚本 加藤周一解説付き(夕陽妄語「映画と空間」2005.1)),「平和望むなら平和の準備こそ」(*)(しんぶん赤旗11.28)
12月「後藤田正晴 語り遺したいこと :岩波ブックレット (No.667)」(後藤田正晴との対談「歴史に正対しなければ未来はない」)(岩波書店)、「〈夕陽妄語〉ニ〇〇五年の思い出」(*)(12.21)

6月中国新京報インタヴュー(5.13)記事(*)



2006(平成18)年  87歳

1月7日講演「異なる宗教間の対話」とパネル・ディスカッション(門脇健・頼富本宏・森孝一)(***)(京都・宗教系7大学院連合」設立記念シンポジウム)(同志社大・寒梅館)(のちに講演集4 語りおくこといくつか かもがわ出版)に収録(*))、14日佛教大学最終講義「マルクス主義」(マルキシズム、仏教、朱子学とその日本化)、22日「日中関係の発展に文化は何ができるか」(政冷経熱の現状と『文温』の可能性)(加藤干洋・王暁平・王敏 コーディネーター:中川謙)(帝塚山学院大学・朝日新聞社共催:大阪市中之島 国際会議場)、シンポジウム「日中関係の発展に文化は何ができるかー政冷経熱の現状と『文温』の可能性」講演 加藤周一・王敏(ワンミン)・王暁平(ワンシャオピン)・加藤千洋『朝日新聞』(*) 1.29)
4月9日講演「9条 我々の明日」(伊藤真と)國弘正雄・司会(明治大学)、14日教育基本法改正案に対し喜多明人・小森陽一・辻井喬ら19人と法案の国会上程に反対する緊急声明を発表、15日國弘正雄『操守ある政治家 三木武夫』(たちばな出版)出版記念会(六本木・国際文化会館)でスピーチ、22日東京駒場の日本近代文学館にて、「中村真一郎の会」設立総会、および記念講演会で会長として挨拶。
5月3日講演「わたしと憲法9条」(許すな改憲!5・3石川県民集会・金沢)、9日講演「憲法九条、いまこそ旬」(大宮・さいたま)(11日赤旗・新聞記事(*))、 17日講演「戦後日本におけるフランス」(日仏文化講座「日仏戦後60年の社会変容」全5回の第1回)、20日講演「詩人ハイネ――政治と文学のこと」()北九州市小倉区・九州厚生年金会館)、21日講演「私たちの希望ー国際関係について」(*)(*)(下関市立大学)、22日「加藤周一さん講演盛況 第2会場まで 山口・下関 平和の準備が九条」(*)(赤旗5.22)、27日講演「綜合人間学への誘い」「知の頽廃と再生ー人間はどこへ行くのか」(明治大学)(*)
6月10日 九条の会全国交流集会(東京)で講演、
7月14日 講演「政治と文学」(福岡ユネスコ協会)(*)、21日講演「憲法9条・未来への選択」(北海道大学)、22日講演「医療・九条・北海道」(札幌)
8月15日講演「復初の集い・丸山眞男没10年;丸山眞男の心理と論理」(*)(*)(星陵会館・東京)(のちに講演集4 語りおくこといくつか かもがわ出版)に収録)、16日「歴史見直し主義者の挑発」(仏Liberation紙インタビュー記事:Le Japon souffre d'une grave maladie nationale),靖国参拝反対について、17日 多事総論NEWS23「人生三期説」()、19日講演「佐久の草笛〜社会と医療の未来」(*)(*)(長野県佐久勤労者福祉センター)
10月28日講演 「「日本文学史序説」をめぐって」(配布資料*)(京都・池坊短期大学こころホール)、 京都佛光寺大善院の集いで一海知義・奥平康弘と、「前口上」は対話集6(かもがわ出版)に収録)、白沙会。29日奈良当麻寺へ「ルビノ堀川」で白沙会(「何人かの歴史上の人物について:最終講義」(2013)所収)。30日木下順二逝去
11月25日「アジアの平和を9条の心で」あいさつ「憲法セミナー開催にあたって」(*)(東京・明治大学)
12月8日講演「老人と学生の未来 ー戦争か平和か」(*)(東大駒場)、12日講演「科学者の社会的責任」(筑波大学附属駒場中・高校)



1月談話「価値を内面化し、良心に従う「自由な個人」となれ(*)(論座)、対談「再生への熟考」(藤原帰一と)(1.1)(*)(「揺らぐ「自由」」と改題して対話集6(かもがわ出版)に収録)、(河北新報・千葉日報ほか)、 「〈夕陽妄語〉差別について」(*)(1.23)、 「この国のこれからのカタチ 憲法前文のイミ」(広告批評300号) (マドラ出版)、講演・討論「第2の戦前・今日」(*)(東西南北 1/31 和光大学総合文化研究所年報)
2月「〈夕陽妄語〉人生の三期」(*)(2.22)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、「辻邦生・キケロー・死」(辻邦生全集 20 新潮社),成田龍一「羊の歌」(「戦後思想の名著 50」(*)(平凡社)
3月「「江藤文夫年譜」に寄せて」(Graphication 143号)、「〈夕陽妄語〉愛国心について」(*)(3.22)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、「自由と・または・平等」(「『世界』憲法論文選 1946-2005」・岩波書店) 
4月「〈夕陽妄語〉悲しいカタカナ語」(*)(4.19)、「天ぷら屋事件特報」(初出;「真面目な冗談」1976)(「私の食自慢・味自慢 2 天ぷら」(嵐山光三郎監修・リブリオ出版)
5月「3つの問題と2つの道」(金沢での憲法集会での要旨)(赤旗5/5)、「〈夕陽妄語〉藤田嗣治私見」(*)(5.24)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)
6月「〈夕陽妄語〉私が小学生だった時」(*)(6.21)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、25日「加藤周一/平和人物大事典」(*)(鶴見俊輔監修/日本図書センター)
7月「1946・文学的考察 」(加藤 周一 , 中村 真一郎 , 福永 武彦 (著))(講談社文芸文庫・解説 鈴木貞美)、「どう拓く日中関係 政令経熱の現状と「文温」の可能性 」(*)(加藤周一・王敏・王暁平・加藤千洋)(かもがわブックレット159)、〈夕陽妄語〉『江藤文夫の仕事』について」(*)(7.18)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)
8月「〈夕陽妄語〉随筆、何くれとなく」(*)(8.23)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、対談「日韓の歴史・文化と教科書問題(上・下)(金容雲(MBC理事長)と(愛媛新聞8/28.29)
9月「序;瑠璃のこゑ」(*)(「田口彌生句集」かもがわ出版)、「〈夕陽妄語〉「詩本草」を読む」(*)(9.25)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)
10月「〈夕陽妄語〉核兵器三題」(*)(10.25)(のちに『夕陽妄語』八、自選集10に収録)、「「日本文学史序説」補講」(*)(かもがわ出版)
11月「講演と対話 『日本文学史序説』をめぐって」(DVD・VHS/135分)(かもがわ出版)、「バルバラの小石」(*)(『日本文学の光と影―荷風・花袋・谷崎・川端』(バルバラ・吉田=クラフト・吉田秀和編:浜川祥枝・吉田秀和訳)(「バルバラの肖像」の一本として)(藤原書店)(のちに自選集10に収録)、「〈夕陽妄語〉二〇〇六年一一月」(*)(11.27)
「巻頭言にかえて 設立総会時の会長挨拶」(*)(中村真一郎手帖)(11.30)
12月対談「言葉と文化」(*)(三宅徳嘉「辞書、この終わりなき書物」みすず書房 12.8)、「〈夕陽妄語〉文芸批評のために」(*)(12.25)



2007(平成19)年  88歳

2月6日吉田秀和氏文化勲章受賞を祝う会(東京)でスピーチ「独創的で開かれた文芸批評家バルバラ」(*)(のちに『語りおくこといくつか』(2009 かもがわ出版)所収)
4月4日賀茂川べりの料理屋で白沙会メンバーと満開の桜の下で歓談、7日ジュリー・ブロックと対談
5月12日かもがわ出版湯浅俊彦氏古希祝いの集いで挨拶、13日講演「憲法9条と日本の将来」(京都弁護士会館)
7月9日講演「日本文化再訪―多文化主義について」(*)(*)(法政大・東京), 15日講演「江藤文夫という生き方」(*)(『江藤文夫の仕事』完結記念」(学士会館・東京)(のちに講演集4 語りおくこといくつか かもがわ出版)に収録)、30日小田実死去
8月4日小田実葬儀(*
8月15日NHKBSHi「日本人と自画像」館慶一について談話(*) 28日 軽井沢「お話の会」
11月8日講演「文学と平和」(平和研究所・国際基督教大学)、16日講演「老人と学生」(*)(peace night 9)(早稲田大・東京)、赤旗記事(*)(11.19)、24日 第2回九条の会全国交流集会・「福田政権について」(日本教育会館・東京)
10月 体調すぐれず検査入院
12月1日講演「憲法9条から日本と世界を考える」(聞き手 小森陽一)()(朝日カルチャーセンター)(東京・新宿)


1月「〈夕陽妄語〉超楽天主義のすすめ」(*)(1.22)
2月 「憲法セミナー開催にあたって」(『アジアの平和を九条の心で』) (九条の会)、「〈追悼 木下順二〉木下順二の世界」(*)(群像)(のちに自選集10に収録)、「〈夕陽妄語〉不条理の平等」(*)(2.20)(のちに自選集10に収録)
3月「鶴見さんへの敬服」(*)(特集「鶴見和子の「詩学」」(季刊「環」winter 28号・藤原書店)、「戦争とプルースト」(*)(プルースト「失われた時を求めて」鈴木道彦訳・第13巻見出された時 2」・巻末エッセイ・集英社文庫)(のちに自選集10に収録)、「日本文化における時間と空間」(岩波書店)、「〈夕陽妄語〉米からの朗報」(*)(3.26)
4月インタヴュー「ベトナム戦争  加藤周一氏に聞く*」(毎日新聞)(4.5)、「館慶一または純粋画家」(『パリへ―洋画家たち百年の夢 黒田清輝・藤島武二・藤田嗣治から現代まで』(日本経済新聞社)(のちに自選集10に収録)、「〈夕陽妄語〉四月馬鹿」(*)(4.21)(この回より朝刊へ)、「独創的で開かれた文芸批評家バルバラ―バルバラ・吉田=クラフト『日本文学の光と影―荷風・花袋・谷崎・川端』を読んで」(*)(環29)
5月「誰でも読む一冊の本について」(*)(「一冊の本」12:朝日新聞社)(のちに自選集10に収録)、「夕陽妄語 VIII」(朝日新聞社)(あとがき)、インタヴュー「日本文化貫く「今=ここ」*」(朝日新聞 5.8)、書評「福原義春 加藤周一『日本文化における時間と空間』」(*)(書評倶楽部 産経新聞 5.12),「〈夕陽妄語〉「ゴーリズム」とは何か」(*)(5.22)(のちに自選集10に収録)、「「廃墟」から「無頼」まで」(*)(宮内嘉久「建築ジャーナリズム無頼」解説(中公文庫)(のちに自選集10に収録), 『総合人間学1 人間はどこにいくのか』総合人間学会 編・学文社・.(5.25.) 特集T知の頽廃と再生ー人間はどこにいくのか(*)
6月対談「日本国憲法 施行60年のいま 私たちはまだ自由を手にしていない──言葉の混乱と鈍感に抗して」(樋口陽一と)(*)(論座)、内田芳明「加藤周一を読む」(*)「一冊の本」(6.1)(朝日新聞社)、「〈夕陽妄語〉戦記再訪」(*)(6.23)(のちに自選集10に収録)、「’07・夏・参政論 国民の主権・自由 分岐点 上下」(*)(中国新聞)(6.26)(7.6)
7月「宮本顕治・訃報に接して」(*)(*)(談話・しんぶん赤旗)(7.21)、「〈夕陽妄語〉夢一夜」(*)(7.21)(のちに自選集10に収録)、「木下順二の仕事について」(*)(劇団民藝『沖縄』公演パンフレット所収)(のちに講演集4 語りおくこといくつか かもがわ出版)に収録)、講演「政治と文学 ―21世紀の変容に応えて」(*)(FUKUOKA UNESCO第43号),「(宮本顕治さんの)訃報に接して」(*)(赤旗日曜版7.29)
8月講演「老=学連帯が開く未来 戦争か平和か」(*)(世界)、インタヴュー「『今=ここ』に生きる日本」(図書・岩波書店)(聞き手:山口昭男)()(のちに講演集4 語りおくこといくつか かもがわ出版)に収録)、,「教養の再生のために」韓国語版 イ・モク訳:ノマドブックス)「〈夕陽妄語〉「戦争は本当にあったんだろうか」(*)(8.25)(のちに自選集10に収録)
9月「〈夕陽妄語〉「個性」ということ」(*)(9.25)(のちに自選集10に収録)
10月「〈夕陽妄語〉空の空」(*)(10.24)(のちに自選集10に収録)、「〈推薦文)愛国語心の昂揚へ」(*)(岩波書店版『広辞苑』第六版:内容見本)、「21世紀与中国文化-日本中国学文萃」(彭佳紅 訳)(「中国の読者へ」(「加藤周一が書いた加藤周一」2009所収)(中華書局)
11月「〈夕陽妄語〉身辺の些事二つ」(*)(11.24)、「呼びかけ人」(*)(特集・われわれの小田実)(環/2007秋号・藤原書店),「「九条を生かす」ことを」(「九条の会」全国交流集会での挨拶)(*)(しんぶん赤旗 11.25)
12月「〈夕陽妄語〉二〇〇七年回顧」(*)(12.19)


2008(平成20)年  89歳
上野毛自宅 没後取り壊された

2月16日最後の白沙会(京都全日空ホテル)
3月8日講演「小田実の志を受けついで」(*)(九条の会・渋谷東京)
4月26日対談「戦争はどのようにして始まるのか」(小森陽一と)(**)(*)(朝日カルチャー教室・新宿)
5月 体調を崩したため検査を受け、進行性胃がんと診断される。
6月20日「日仏修好150年フォーラム」(京都)病気のため欠席。
7月 夕陽妄語「さかさじいさん」が絶筆となる
8月4日 自宅でNHK取材「言葉と戦車」ふたたび」(聞き手 桜井均、日置一太)、「九条を「活かす」とは」(部分)(*)、9日 湯浅氏自宅へお見舞い「講演集4」打ち合わせ、弓削豆腐届けられる 19日 自宅にて大瀬高司神父(上野毛教会)からカトリック受洗 洗礼名ルカ。実妹 本村久子さん、その息子 本村正二郎さんも同席。養女ソーニャも病床を見舞う。
9月19日 意識なくなる
12月5日午後2時5分、多臓器不全のため東京都世田谷区有隣病院にて死去、89歳。6日死去NEWS23 速報(
7日 世田谷・カルメル修道会・上野毛カトリック教会にて近親者のみで通夜。
棺には3冊の書が納められた。フランス語版「聖書」、ドイツ語版カント「実践理性批判」、岩波文庫「論語」である。「これだけあれば退屈しないと思って」と、長年ともに歩いてこられた矢島翠さんはつぶやいたという。
12日「NEWS23 知の巨人 加藤周一を語る(大江健三郎)」(



1月 対談「われわれはどこへ(*)」(上野千鶴子)(朝日新聞),「〈夕陽妄語〉初夢名残太刀風」(*)(1.24)、「何謂日本人-看東方:日本社会与文化」(彭曦 訳)(南京大学)、「鶴見俊輔小論」(『アメリカ哲学』刊行によせて・『場』UTPADA38・こぶし書房)(のちに自選集10に収録)
2月 「加藤周一対話集 6 憲法・古典・言葉」(かもがわ出版), 「「四方の眺め」について」(*)(共同通信2・21)(のちに自選集10に収録)、「〈夕陽妄語〉現代と神話」(*)(2.23)
3月  「〈夕陽妄語〉漢字文化讃」(*)(3.22)(のちに自選集10に収録)
4月 「はじめに」(*)(「憲法9条新鮮感覚 日本・ドイツ学生対話」)(呼びかけ人・編纂:浅井イゾルデ、桜井均と共編)(法学館憲法研究所双書)(花伝社)、「〈四方の眺め〉国境のない世界」(*)(共同通信4.21)(のちに自選集10に収録)、「〈夕陽妄語〉随筆についての随筆」(*)(4.24)(のちに自選集10に収録)、「中村真一郎と小田実」(中村真一郎の会 第二回総会における挨拶)()(「中村真一手帖3」.4.25)(水声社)
5月 「一海知義さんとユーモア」(*)(『一海知義著作集』2 月報I・藤原書店)(のちに自選集10に収録)
6月 対談「いま、憲法をどう語るか」(アーサー・ビナードと)(*)(世界)、「〈四方の眺め〉イスタンブルの感覚的伝統」(共同通信6.20)(のちに自選集10に収録)、「〈夕陽妄語〉災害の責任」(*)(6.21),「兼常清佐著作集」()(大空社)
7月 「実効性ある行動力を受け継ぐ」(*)(「憲法九条、あしたを変える 小田実の志を受けついで」)(岩波ブックレット), 「〈夕陽妄語〉さかさじいさん」(*)(7.26)本稿が絶筆となる。(のちに自選集10に収録)
8月 「一海知義さんと現代性」(*)(特別寄稿:『続 一海知義の漢詩道場』:岩波書店)(のちに自選集10に収録)、「誰でも読む1冊の本について」(「美女という災難」(ベスト・エッセイ集)(文芸春秋)
9月 「堀田善衛 別れの会 挨拶」(*)(『熱風』スタジオジブリ出版部)
11月「加藤周一が語る 聞き手 小森陽一」(九条の会 ブックレット)、「私のすすめる岩波新書」(*)(「万葉秀歌上下 斎藤茂吉」「物理学とは何だろうか上下 朝永振一郎」(「昭和史新版 遠山茂樹・今井清一・藤原彰」)(図書 臨時増刊)(11.5)


2009(平成21)年
3月10日『1945年のドイツ 瓦礫の中の希望』テオ・ゾンマー、山本一之・中央公論社・2009.3.10 より 第九章:原子爆弾の投下と天皇 p268-269 加藤周一さん寄稿、『ディ・ツァイト』誌
3月14日 アーカイブス「加藤周一が残した言葉」(*)(*)

8月15日 東京都東村山市小平霊園に埋葬。墓銘は「加藤」のみ。両親とともに。


6月「加藤周一講演集」別「加藤周一 戦後を語る」(かもがわ出版
7月「加藤周一講演集」(語りおくこといくつか」(かもがわ出版)
8月「言葉と戦車を見すえて―加藤周一が考えつづけてきたこと」(小森陽一・成田龍一編)(ちくま学芸文庫)
9月「加藤周一自選集 1」(1937-1954:岩波書店)、「加藤周一が書いた加藤周一―91の「あとがき」と11の「まえがき」(平凡社;鷲巣力編)(「序または方法の問題」「中国の読者へ」)
10月「加藤周一自選集 2」(1955-1959:岩波書店)
11月「加藤周一自選集 3」(1960-1966:岩波書店
12月「加藤周一自選集 4」(1967-1971:岩波書店)

・フランス語版『日本文化における時間と空間』 Le Temps et L'espace dans la culture japonaise, CNRS Editions, Paris 2009 (訳 Christophe Sabouret)


2010(平成22)年

1月「加藤周一自選集 5」(1972-1976:岩波書店)
2月「加藤周一自選集 6」(1977-1983:岩波書店)
3月「加藤周一自選集 7」(1984-1986:岩波書店)
4月「加藤周一自選集 8」(1987-1993:岩波書店)
5月「加藤周一自選集 9」(1994-1998:岩波書店)
9月「加藤周一自選集 10」(1999-2008:岩波書店)、「短いまえがき なぜこの三人か」(『加藤周一自選集10』岩波書店)

・中国語版;日本文化的時間与空間、南京大学出版社、南京 2010(訳 彭曦)

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